みなさん、こんにちはー。研究会員の”みどっち”です。
かなり久しぶりのブログ更新なのでテストを兼ねて記事UPします(p`・ω・´q)
もう5月も終わりますが、4月の時の話していいですかねー?
先月のこと。高齢者施設でのセッションにて。
「4月だしー♪春の歌やお花の歌をいっぱい歌うぞー」と思い、春の定番曲、「花」を用意したんです。
「花」 作詞:武島 羽衣 作曲:滝廉太郎
~1番~
♪ 春のうららの隅田川 上り下りの船人が
櫂の雫も花と散る 眺めを何に 例うべき
~2番~
♪ 見ずや曙 露浴びて 我に物云ふ 桜木を
見ずや夕暮れ 手を伸べて 我差し招く青柳を
~3番~
♪ 錦織り成す長堤に 暮るれば上る朧月
げに一刻も千金の 眺めを何に 例うべき
https://www.youtube.com/watch?v=8G1EKV9ASjU
すると利用者のひとりが「これなんの花かね?」と聞いてきました。
「え?春の花って桜に決まってるのでは??」
「ホラ、1番に花って出てくるし、2番に桜木ってちゃんと出てるし~(アタフタ)」
そこで、歌の時間だけど、この時は詩を楽しむ会に急きょ変更!
みんなで歌詞をじっくり分析するのであったo(○`ω´○)9
そして、(自分的に)驚愕の事実が発覚!!
歌詞をよーく見てみると、この歌には“花”は登場しないのです。(°д°;)ガーン知らなかった・・・。
1番では、船を漕ぐ櫂(オール)から滴る水の雫があまりにも美しく、まるで花の”ようだ”、と言ってます。
そういえば毎年4月に隅田川で”早慶レガッタ”というボートレースが行われていますねー。沖縄でいうとハーリーのようなもの??
2番では、朝は露に濡れる桜木が、夕方は柳が自分に話しかけてくるようだ、と。樹木とお話していますね^^
3番では、錦織り成す長堤というのが少しわかりづらいかな?これは、2番で桜や柳が登場していますねー。これがヒントかもしれません。。
日が暮れた後に上ってくるお月さん(それも春特有のおぼろ月!)が、土手を飾る桜木や柳を美しい錦の織物のように照らしている。
例えようもない美しさではないか!!
我々一同は、3番の歌詞の壮大な美しさに気づいてしまい、「ほー・・・。」しばし感動の沈黙。。
そこでさらに利用者の女性からこんな声が。
「なんてすばらしい歌詞!こんな美しい詩を書けるなんて、作詞者はどんな方なのかしら」
えーっと。。武島羽衣さんという方だそうですが。。うーん。それ以上の事は存じ上げませぬ。。(恥)
そんなわけで、罪ほろぼしがわりに、作詞者の武島羽衣さんについて調べたのでここで補足しておきましょ。
武島羽衣さんは、宮内庁の御歌所寄人(おうたどころよりうど)であり、東京音楽学校(現在の東京芸術大学)の教授。
羽衣さんというだけあって、女性なのか?と思いきや、どうも詩を書く時のペンネームらしいです。本名は又次郎。
そういえば、滝廉太郎は21歳で東京音楽学校の助教授になったといいますから、そこで知り合って曲を作ることになったのかもしれませんね。
中学校の頃から歌い慣れた曲が、こうしてセッションを通じて理解を深めるきっかけになりました。
長文失礼しました。また気になった曲があれば、記事にしてみたいと思います。